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買っても買っても着る服がない方へ その1

Akiko Kogure

私自身、買っても買っても着る服がないと悩んでいました。今回は私が体験したことを通して、同じように悩んでいる方に何かお伝えできればと思っています。

30代後半から…

35歳を超えた頃からでしょうか、服選びで迷走しはじめました。服はたくさん持っているのに今日着る服がない。着ても着ても納得できない。だから買いにいくのですが、納得できる服に出会えない。雑誌などで情報収集してそのような服をお店で見つけて着てみても、なんだか垢抜けない。体型ももったりして見える。

ファッションの知識はあったのに

私は中学3年生から自分の服をつくりはじめました。今はファストファッションや通販などで低価格のおしゃれな服が手に入りますが、当時はおしゃれな服は高価でした。中学生や高校生では手が出せない。でも自分でつくればかかるのは生地代だけ。おしゃれにとても興味があり、比較的器用だったこともあり、服づくりにのめり込みました。学生時代はほぼ全ての服を自分でつくっていました。

また服飾専門学校でデザイン、パターン、縫製などはもちろん服飾史、素材、流行はどのようにつくられるかなど専門的なことを学びました。コレクション雑誌やテレビのファッション通信などもマメに見ていました。

ですがこれだけ勉強したり服づくりの経験があっても、自分に何が似合うのか私にはわからなかったのです。今何が流行っているかはわかるし、おしゃれなコーディネートを組むこともできる。でも自分に似合うものはわかりませんでした。

ファッションの知識があっても、自分に似合うものがわかるとは限らないのです。

40歳でイメージコンサルティングを受けました

あるきっかけから40歳のとき、イメージコンサルティングを受けました。その効果は私自身がイメージコンサルタントになろうと決意するほど鮮烈なものでした。

顔色が悪かった理由(メイク)

それまでの私は頑張ってもメイクをしている感じにならず、顔色が悪く地味な仕上がりに悩んでいました。ところがすっぴんに似合う色の口紅とチークをつけただけで顔色がよくなり、気にしていたクマが目立たなくなり、華やかさまで感じられたことにとても驚きました。ファンデーションなど他のコスメは使っていないのにもかかわらず、です。

ふだんはファンデーションもぬってアイメイクもして、口紅もチークもちゃんとつけていました。それでもメイク効果が感じられなかったのは、色が合っていなかったからでした。

パーソナルメイクレッスン

イメージコンサルティングではファンデーションやアイシャドウも含め、似合う色を使ったメイクレッスンも行います。メイク効果をその場ですぐ感じていただけます。似合う色のコスメの選び方もお伝えしますので、ご自身で似合うメイクができるようになります。

垢抜けなかった理由(ファッション)

雑誌などの「こういう服で体型カバーができます」という情報を見て、そのような服を探して着てみても垢抜けないし、体型ももったりして見える…。

イメージコンサルティング受診後に振り返ってみると、私が選んでいた服は色もデザインも私に合っていませんでした。私が垢抜けて見えると思っていた色は私には合わず、顔色が悪く見えたりぼんやりした感じになりがちでした。

似合う服は着る人全体を魅力的に見せてくれる服。体型も含めて。だから雑誌などの体型カバーの情報では「足りなかった」のです。体型カバーができますという服を着れば気になるところは目立たなくなくなるかもしれない。でも着る人自身の魅力が引き立つとは限らない。魅力が引き立たなければ体型は隠れました、でも野暮ったい…といったことになりかねない。実際私はそうなっていました。

色について少し…

色そのもののイメージと、それを身につけたときのイメージは異なります。また身につけたときのイメージも人それぞれ。

受診前、私はパーソナルカラー秋の色がおしゃれで垢抜けて見えると思っていました。そして冬色、特に赤や青、ピンクといった色はけばけばしいく見え、はっきり言ってダサいと思っていました。

結果は逆でした。私は秋色で冴えない印象に、冬色でおしゃれに見えるタイプでした。もちろんこれは人によって違います。秋タイプの方は秋色でおしゃれにきれいに見えるということですね。

服選びで悩んでいた理由

私にはファッションの知識がありました。それなのになぜ服選びで悩んでいたのでしょうか。

似合うものとはその人の外見に調和するもの。外見に調和するものを身につけるとおしゃれにすてきにきれいに見える。つまり納得できる服を選ぶためには、自分の外見を知る必要があるということ。ですがファッションの勉強で自分の姿を見ることはありません。服しか見ていないんです。

でも自分の外見を自分で知ることは難しい。自分の外見を見ている時間はとても短く、また内面と外見の雰囲気が一致するとは限らないから。たとえば自分では気が弱い(内面)と思っていても、他人からは気が強そうに見える(外見)といったことは起こり得ます。その自分ではわかりにくい外見を客観的に分析して、どのようなものが似合うかをアドバイスするのがイメージコンサルティング。

服選びがうまくいかないからもっとファッションの勉強をしようと思っている方へ。目的が似合う服を選ぶためなら、ファッションの勉強は無駄になるかもしれません。同じ服やコーディネートでも着る人によって見え方は変わります。このコーデがおしゃれです、この服でスタイルアップしますと雑誌やネットで謳われているものは、誰が着てもそう見えるとは限らずむしろ逆効果になる場合もあります。

ファッションについて知ることが楽しいならもちろんOK。ですが好きではないならわざわざ勉強する必要はありません。知識を持っている人に頼ればいいんです。私自身の似合う服選びには残念ながら役に立たなかったファッションの知識……でもイメージコンサルタントとしてアドバイスをするうえでは非常に役に立っています。ぜひこの知識を利用してください。

似合うものを知った後

以前は服をたくさん買って、買ったけど着ない服もたくさん持っていて。服はあるのに着る服がないからまた買ってということを繰り返していました。そしていつも「着る服がない…だから買いに行かなきゃ」という焦りがありました。

今は着ない服は買わないし、買った服は長く着られる。なので買い足す必要をあまり感じない。以前の「服を買わなきゃ」という焦りや「明日のコーディネートどうしよう」といった悩みがなくなりました。

使えるクローゼット。(イメージコンサルティングはこんな方におすすめします)

買う服の数が以前と比べてかなり減りました。減ったのは、手持ちの服(以前買った服)に満足できるようになったから。

私は「服が」好きで、だから服をつくったり専門学校で勉強したりしていたのだと思っていました。ですがよくよく考えてみると……本当は「人が」だったのです。私がおしゃれにきれいになりたかったし、人がそうなるところを見るのが好き、楽しいと思っていたのです。

似合う服はそれを叶えてくれました。自分をきれいに見せてくれる服がクローゼットにそろっているから、買わなければという気持ちにならない。

現在の私の服を買うタイミングですが「こんな服を着てみたい」「こんなアイテムがあったら手持ちのあの服と組み合わせてさらに楽しめそう」といった服がなんとなく頭にあって、見つかったら買っています。見つからなくても満足できる服が十分にあるから焦らない。これは似合う服を知ってよかったと思うことのひとつです。

それがあなたの似合う服です

買っても買っても着る服がないのは

「若い頃は何を着ても似合ったのに」そう思う方は多いと思います。ですが実は、何でも似合っていたわけではないのです。先ほどのメイクと同じ。若いときの外見は真っ白なキャンバスのようなもの。飾り立てなくてもきれい、またやり過ぎなくらい飾り立てたとしても許される。

年齢を重ねると似合う/似合わないがよりはっきりしてきます。ご自身の外見に合わないものを身につけたり、足りなかったり、逆にやりすぎたりすると違和感が増してしまうのです。

年齢を重ねた方にこそ

もし今あなたが買っても買っても着る服がないとか、去年の今頃私何着てた?と季節が変わる度に思っているなら、それは満足できていないからではないでしょうか。ご自身に似合う服がよくわからないから、とりあえずの服を買う。とりあえずの服はよく似合うわけでも、ものすごく気に入って買ったわけでもないので次の年にはあきてしまう…。とりあえずで買っていると、季節が変わる度に着る服がないという悩みを毎シーズンくりかえしてしまいます。

いえ、もしかしたら去年その服を買ったときは満足していたのかもしれません。好きな服だったのかもしれません。新しい服は新鮮な気分にさせてくれます。好きな服を買ったという満足、着たら新鮮な気分になれるという満足を感じていた可能性はあります。でもその服が本当には似合う服ではなかったなら、新鮮な気分が薄れた1年後には「着た姿」に対する違和感のほうが勝ってしまう…。

私の場合は迷走しはじめてからは、少しはスタイルがよく見えるかもなどと自分を無理やり納得させて、つまり買う時点でも満足とはいえない服を買っていました。これでは次の年には着る気になれないのは当然ですよね。

それがあなたの似合う服です

服選びで悩んでいる方にも、気に入って何年も着ているという服が1着や2着はあると思います。その服はあなたをすてきに見せてくれていませんか?そう、それがあなたの似合う服です。でも気に入っている服と同じような服はなかなか見つからないし、かといって同じような服ばかり買うのもつまらない。それ以外の似合う服の選び方がわからないのですよね。

似合うものとはその人の外見に調和するもの。似合う服を選ぶためには、自分の外見を知る必要があるのです。そしてその(自分ではわかりにくい)外見を分析し、どうようなものが似合うのかをアドバイスするのがイメージコンサルティングです。

そして「買っても買っても着る服がない」という悩みをお持ちの方にとって似合う服を知るいちばんの利点は、似合う服を買えば着られる服は毎年増えていくということ。それがたとえ去年の流行ものだったとしても、似合っていると古い感じに見えにくいんです。去年の流行ものを着てるというより、似合っているとその人自身がすてきに見えるから。いわゆる流行ものでなければ2年め、3年めでも着られるし、もっと長く着られることも。去年買ったものが今年も着られる、そういったものが増えていくということです。

(知らなければ)似合う服を見つけにくい理由を2025年現在の状況で具体的に説明してみます。それはとりあえず買い、来年にはあきてしまう理由…買っても買っても着る服がない理由でもあります。

今の服は「ゆるっとした」「カジュアル」がとても多い。それがおしゃれだとされているし、たくさん売っています。ですがそういったものが似合う大人の女性は…そんなに多くはありません。

似合うものを知らなければ、そして今主流のゆるっとカジュアルが似合う方でなければ…着ても着てもしっくりくるものが見つけられないということに。カジュアルなものはもちろん、ある程度きちんと感のある服でも今は服のサイズ感が大きめのものが増えています。ゆとり、ゆるみが多めなのです。なので意識して選ばなければ、たくさん売っているゆるっとしたものばかり(あまり得意ではないものばかり)手に取ることになってしまいます。

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似合うものを知っていればこれを回避できます。似合うものがわかっていれば、少ししか売っていなかったとしても似合うものを見つけられます(たとえばなるべくゆるみの少ない服など)。またアイテムとして完璧に似合うものではなかったとしても、組み合わせや着こなしでよりきれいに見せることができます。また似合う服のストックがクローゼットにあれば、似合うものが見つけにくい流行のときは、服の買物を最小限にすることもできます。

何より似合うとわかっていれば、それが自分をすてきに見せてくれるとわかっていれば、流行に逆行するものでも自分の意志で選び、着ることができます。(ちょっと大げさな表現ですが…)

イメージコンサルティング

ABOUT ME
木暮亜紀子
木暮亜紀子
PetitPas-プティパ イメージコンサルタント
きれいにおしゃれに見える服やメイクは、ひとりひとり異なります。あなたに合った服選びやコーディネート、メイクを具体的にアドバイスいたします。(ベストカラーコム認定コンサルタント)
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