パーソナルデザイン

パーソナルデザインについて、お伝えできること全て

Akiko Kogure

この記事はパーソナルデザインについて私、イメージコンサルタント 木暮亜紀子がここでお伝えできることを全てまとめたものです。

この記事は次のような疑問や悩みなどがある方に向けた記事です。
パーソナルデザインって何?
似合う服ってどんな服?
何を着ても似合わない気がする、何を着たらいいかわからないなど服選びに悩みがある
イメージコンサルティングを受けるかどうか判断したい

はじめに

パーソナルデザインは似合う服を見つけるためのツール、手がかりです。似合う服を見つけるためには似合う色・似合うデザインの両方が必要ですが、パーソナルデザインは似合うデザインを知るためのものです。

世の中にはさまざまなテイスト、いろいろなデザインの服があります。こんなにたくさんある服の中からただ漠然と似合うものを探そうとしても、見つけることは難しい。あなたに似合うものを探すためのガイドとなるものが、パーソナルデザインです。

おしゃれに自信がない方にこそ

イメージコンサルティングやパーソナルデザインは、今すでにおしゃれな人のためのものと思っていませんか?おしゃれが大好きで、おしゃれに見せる自信もあって、でももっとおしゃれ上手になりたい人が受けるものだと思っていませんか?

今おしゃれが大好きで、さらにおしゃれになりない方にももちろん受けていただきたいのですが、おしゃれに自信がない方にはもっとイメージコンサルティングをおすすめしたいと思っています。

あなたはおしゃれを諦めていませんか?私にはおしゃれなんて無理だと、あまり気に入っていない無難な服を着続けていませんか?

服は毎日着ます。そしてその服を着たあなたの見え方は周囲に影響を与えていますが、あなた自身にも影響を与えているのです。

似合う服を着るとおしゃれに見えますが、それだけでなくあなた自身がとてもすてきに見えるのです。似合う服は、それを着る人がもともと持っている魅力を引き出します。「いいえ、私に魅力なんてありません…」もしあなたがそう思っていたとしても、その魅力にあなた自身が無自覚であっても。それでもあなたの魅力が引き出されます。そして似合う服は、あなたの自信も引き出してくれるのです。

服は着るだけなので簡単です。自信を持とうと頑張らなくていいんです。

おしゃれに見える人とは

おしゃれに見える人は、
①着ている服、コーディネート、ヘアメイクも含めた全身がおしゃれ
②外見と服が合っている
のどちらかです。

①は全身をおしゃれなアイテム、ヘアメイクで固めるといった感じでしょうか。たとえばお店のマネキンが着ているおしゃれなコーディネートを一式身につける、ヘアメイクもばっちり決めて。その服がたとえ似合っていなかったとしても、おしゃれに見せることはできる。ただし頑張りすぎ、やりすぎに見えるかもしれません。また(マネキンの服一式購入ではなく)自分でコーディネートを組むならファッションの知識やセンスが必要です。今のファッションの流れをとらえるアンテナを常に広げておくこと、またヘアメイクのテクニックも求められるでしょう。

②がいわゆる「似合っている」ということです。実は、ファッションの知識やセンスがあっても自分に似合うものがどのようなものかを知ることはとても難しいのです。でも一度似合うものを知ってしまえば、ファッションの知識やセンスがなくてもおしゃれに見せることができます。

似合うものは頑張りすぎ、やりすぎに見えたりしません。地味にもなりません。またアイテム自体がすごくおしゃれというわけではなく、ごく普通のものだったとしても、似合っていればとてもおしゃれに見えます。服が目立つのではなく、着ている人が引き立つのが似合う服です。

似合うとは

似合うとは、調和しているということ。「似ている」といってもいいでしょう。着る人と服の雰囲気などが似ていると、似合っていると感じます。たとえば柔らかい雰囲気の人は柔らかいデザインが似合うということです。似合うものを着るとおしゃれに、魅力的に、あか抜けて見えますが、外見と身につけているものとが調和しているとそのように見えるのです。

似合うものを知るには、まずは自分の外見を知ることが必要なのです。つまり自分の外見がわからないと、似合う服がわからないのです。でも自分の外見を知るということは、とても難しいことです。

似合うものが自分ではわかりにくい理由

あなたは自分の外見を知っていますか?自分の外見よりも、他人の外見のほうがよくわかっていたりしませんか?自分に似合うものより、有名人やお友だちなど、自分以外の人の似合うもののほうがわかるような気がしませんか?

たとえば天海祐希さん。Tシャツとジーンズとスニーカーといったラフな格好と、レースやフリルのかわいいブラウスと、どちらがおしゃれにすてきに見えるでしょうか?松田聖子さんならどうですか?

また自分の服だと迷って決められないのに、お友だちの服なら選べるという方も多いのではないでしょうか。

これは客観視ができるかどうかということ。有名人やお友だちなどは、その外見を見ている時間が長いのです。そして自分の外見を見ている時間はそれに比べてとても短いですよね。これが自分の外見がわからない、つまりは似合うものがわからない理由のひとつです。

ところでこの外見。外見から感じられる雰囲気と、性格などの内面とが一致するとは限らないのです。これも他人のことで考えるとわかりやすいかもしれません。初対面では真面目で堅苦しい人に見えたのに、話し出したら賑やかで面白い人だったとか…運動が得意そう、何かスポーツをやっていそうに見える人が実は運動が苦手だったりとか。

似合うものは外見に合うもの。でも自分で自分のことを知ろうとするとき、自分の内面も含めて考えませんか?自分の外見と内面を切り離して考えるのは難しい。これも自分に似合うものがわかりにくい理由のひとつです。

パーソナルデザインは、自分ではわかりにくい自分の外見を知る手がかりともいえます。

パーソナルデザイン診断

パーソナルデザインの6タイプ

パーソナルデザインには大きくわけて6つのタイプがあります。各タイプの特徴は、ここではごく大まかに説明しています。(イラストはイメージです。外見、服などは一例です)

Fashionable

ファッショナブル・タイプ

シャープで派手な印象
個性的で目立つ服装や大きめのアクセサリーなどが似合う

[有名人の例](敬称略)
米倉涼子、菜々緒、小池栄子、阿部寛、北大路欣也

Natural

ナチュラル・タイプ

親しみやすいカジュアルな印象
さりげないニットやシャツにジーンズといった服装でもおしゃれに見える

[有名人の例](敬称略)
天海祐希、綾瀬はるか、長澤まさみ、織田裕二、桐谷健太

Grace

グレース・タイプ

都会的で上品な印象
オーソドックスなスーツを着ても地味にならず、おしゃれに見える

[有名人の例](敬称略)
黒木瞳、北川景子、吉田羊、西島秀俊、堺雅人

Feminine

フェミニン・タイプ

(女性のみ)
やさしそうなお嬢さま、奥さまといった印象
上品で柔らかいラインのワンピース、ツーピースなどが似合う

[有名人の例](敬称略)
壇れい、佐々木希、永野芽郁、鈴木京香

Romance

ロマンス・タイプ

とても甘くセクシーな印象
大きなフリルのドレスや華やかなアクセサリーなどが似合う

[有名人の例](敬称略)
藤原紀香、ローラ、マリリン・モンロー、松田翔太、谷原章介

Cute

キュート・タイプ

(男性はハイスタイル・タイプ)
小柄でキュート、個性的な印象
ちょっと変わったもの、変化のあるデザインが似合う(*)

[有名人の例](敬称略)
松田聖子、小泉今日子、桃井かおり、中居正広

* キュート・タイプ
女性はさらにガーリッシュ、ボーイッシュ、アバンギャルドの3つのタイプにわかれる
[有名人の例](敬称略)
(ガーリッシュ)松田聖子、中川翔子、山瀬まみ
(ボーイッシュ)小泉今日子、内田有紀、戸田恵梨香
(アバンギャルド)桃井かおり、加賀まりこ、仲里依紗
(ハイスタイル)中居正広、菅田将暉

パーソナルデザインは1つのタイプに絞れる方ばかりでなく、2つのタイプの特徴をあわせ持つ方も多いです。そのため多くの場合、メインとサブの2タイプを導きだします。メインとサブを組み合わせてより似合うデザインを見出していきます。

パーソナルデザインは大きくわけて6タイプとお伝えしましたが、実際には6つだけということではなく、もっと多くのタイプがあるということなのです。

どのように診断するの?

受診者の外見全体の雰囲気・特徴を客観的に見てタイプを導きだします。部分(顔立ちだけ、体格だけなど)ではなくその人全体…顔立ち、体型、体格、身長などを見ます。さらに立ち居振る舞いや話し方、表情なども含めて総合的に判断します。

パーソナルデザインは「外見」なのでは?なのに立ち居振る舞いや話し方ってどういうこと?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

たとえば柔らかい立ち居振る舞いをしている人は、柔らかい雰囲気のパーソナルデザイン・タイプ…ということではないのです。内面と外見の雰囲気は一致するとは限らないとお伝えしましたが、たとえば性格が優しく柔らかい方でも、外見的には強そう、きつそうに見える方もいらっしゃいます。その振る舞いが外見の雰囲気と合っているのか違和感があるのか、そういったことをパーソナルデザイン診断では見ています。

またどういったデザインが似合うのか、シミュレーションも行います。似合うかどうかは着てみることがいちばんわかりやすい。ですが、同じタイプでも年齢や体型などにより似合うものはさまざま。さらに色まで考えると、それだけの服を用意しておくことは現実的には不可能です。そこでシミュレーション、つまり私の頭の中でいろいろ着せ替えをして判断します。これは今までの蓄積や経験が活きるところで、プロの技といえるでしょう。

パーソナルデザインはどのように診断するのか、その概要をお伝えしました。ここでの説明はまさしく概要であって、実際の診断・分析はもっと複雑で、言葉で説明するのは非常に難しいのです。また過程など、受診者それぞれで異なります。

セルフ診断はできる?

結論からいえばセルフ診断は難しいのではないかと思います。セルフ診断をするなら自分を客観視し、自分の外見にはどのような雰囲気があるかといったことを知る必要があります。ですが自分の外見を見ている時間は短く、そのため自分を客観視することはとても難しい。他にもセルフ診断が難しい理由はいくつかありますが、もうひとつあげるならメインとサブ。

パーソナルデザインは1つのタイプに絞れる方ばかりでなく、メインとサブ、2つのタイプをあわせ持つ方が多いです。そのメインとサブは、矛盾する点もあります。たとえばメインがナチュラル、サブがロマンスなら、一人の人の外見に男っぽい格好よさと女らしい甘さが同居することに。これを自分の目だけで自分の外見を判断しようとすると、おそらく混乱してしまうでしょう。

セルフ診断は難しい。それでもセルフ診断をする方法を教えてほしいといわれたら…試着をおすすめします。

頭で考えるだけより、さまざまなテイストの服を試着してみたほうが、わかりやすくなります。そして自分だけで判断するよりお友達など、冷静に意見をいってくれる人に見てもらったほうがいいでしょう。

試着する際は、単品ではなく全身コーディネートをすること。靴を履いた状態で判断してください。靴の有無で見た目がかなり違ってきます。そしてテイスト毎に1つではなく複数パターン着てみたほうがいいでしょう。同じタイプでも年齢や体型などにより、似合うものはさまざま。そして色も似合うもの選びでは重要なポイント。なので色も含め複数着てみてください。

ただ試着をして似合うものを探すのは、かなり大変だと思います。まず時間がかかります。またさまざまなテイストのコーディネートを組むセンスや知識、似合っているかどうか判断する目が必要です。

時間をかけて服を探し、いろいろ試着をするかわりに、プロの技術でタイプを導きだすのがイメージコンサルティング(パーソナルデザイン診断)です。

ちなみに受診者が診断前に予想されていたタイプ。当たっていましたという方、予想外でしたという方、どちらもいらっしゃいます。ただサブタイプまで含め、完全に予想が当たっていましたという方はそれほど多くはない印象です。

予想外の理由もいろいろです。たとえばメインとサブの矛盾。メインとサブはたいてい矛盾しますが、特にご自身では判断しにくいと思われる組み合わせなどもあり、どれも当てはまりそう、またはどれも当てはまらなそうで予想できなかったという方。

全くそのタイプとは想像もしていませんでしたという場合も。私には色気がないからロマンスはないと思っていました、というロマンス・タイプの方。でもこれは性格など内面的なことだったりします。外見に色気があるけれど、性格的にはさっぱりさばさばしているロマンス・タイプの方、いらっしゃいます。こういった方はご自身の外見の色気には気づきにくいかもしれません。

またキュート・タイプに似合うものはアイドルの衣装とかロリータ・ファッションとか…子どもっぽいものや過剰にかわいらしい服装だという情報を目にしてしまって、そんな服は着られないからキュートではないと思っていたというキュート・タイプの方。いえいえ、キュート・タイプに似合うのは子どもっぽいものやアイドルの衣装というのは誤解です。キュート・タイプに似合う大人っぽい装いはありますし、シンプルなアイテムでも似合うコーディネートができます。

自分を客観視することはとても難しい。予想できないという方はもちろん、なんとなくこのタイプかなと思っている方も、自分の目だけでは確信が持ちにくいのです。予想どおりだったという方から診断を受けて確信が持てました、これからは安心して似合うファッションを楽しめますというご感想をいただいたことがあります。

パーソナルカラー診断との違いと関係

似合う服を選ぶうえで、似合う色、つまりパーソナルカラーは非常に大事です。デザインが合っていても色が合ってないと、違和感を感じることはよくあります。ですがパーソナルカラーだけでは似合う服は選べません。

今でこそ色とデザインは別のものという考えが浸透してきていると思いますが、以前、パーソナルデザイン診断などの似合う「デザイン」についての診断があまり知られていなかったころには、服のデザインについてもパーソナルカラーに基づいて選びましょうといわれていたこともありました。

たとえばパーソナルカラー冬は、色だけでいえばシャープなイメージがあります。でも冬タイプの中にもいろいろな人がいます。甘く柔らかい雰囲気を持っている人がシャープなデザインの服を選んでしまうとしっくりきません。この人は「冬」色で「甘く柔らかい」デザインの服を着ると、もともと持っている美しさが引き出され、よりすてきにきれいにおしゃれに見えます。

甘く柔らかいデザイン(左)とシャープなデザイン(右)

パーソナルカラーだけでは似合うデザインは選べないということです。パーソナルカラーのイメージと、パーソナルデザインは別のものです。パーソナルカラーは似合う色、パーソナルデザインは似合うデザインです。似合う服を選ぶためにはどちらも必要です。

そしてパーソナルデザインは、色使いにも影響します。

パーソナルデザインでわかること

身につけるもの全て

身につけるもの全てについて、どのようなデザインが似合うのか、ファッションの方向性やテイストがわかります。服はもちろんバッグ、靴、アクセサリーなどの小物の選び方、そしてそれらの組み合わせ方。ヘアスタイルやメイクも。どのようなファッションやヘアメイクでご自身がよりおしゃれに、魅力的に、きれいに、あか抜けて見えるかがわかります。

似合うものがわかれば、流行や世間一般で常識とされていることなどに振り回されず、ご自身の個性を大切にすることができるようになります。

流行についてはそれを取り入れるべきか否かはもちろん、流行を取り入れる時期(最先端なのかある程度広まってからなのか)もわかります。

またこの年齢ならこういったものを着るべきなどの、世間一般で常識とされていることがあるかと思います。でもこれは全員に当てはまるわけではないのです。

「このようなものが似合うという自覚はありましたが、私の年齢ではもう着られないと思っていました。でもミセス向けブランドなどの服は全く似合わないんです。診断を受けて、私の選択は間違っていなかったとわかって安心しました」キュート・タイプの方からこのようなご感想いただくことがあります。

キュート・タイプは子どもっぽいものが似合うというのは誤解です。キュート・タイプに似合う大人っぽい装いは、もちろんあります。オフィスなどでは年齢にかかわらず、そのような服装を求められるでしょう。ですがキュート・タイプの場合、ふだん着などは世間一般でいわれていること(この年齢ならこのような服を着るべき)は気にしなくていいと感じることが多いです。

またグレース・タイプなら若いうちから大人っぽいもの、それこそミセス向けブランドなどのシンプルできちんとした、上品、上質な服を着ても地味になったり老けて見えたりせず、とてもおしゃれに見えます。

つまり服は年齢で選ぶのではなく、あなたの個性で選ぶべきなのです。

スタイルがよく見えるシルエット(体型カバー)

きれいに見えるシルエットは一律ではありません。検索すると〇〇体型をカバーするシルエットは□□といった情報が出てきます。ですが同じような体型だったとしても、スタイルがよく見えるシルエットが同じとは限りません。

パーソナルデザインで似合うシルエットもわかります。似合うシルエットはスタイルがよく見える効果、着やせ効果が高いです。似合うシルエットはタイプによりさまざま。下図左側のように、曲線的に体にフィットしたシルエットが似合うタイプ、右側のように直線ラインで体の線を見せないほうがきれいに見えるタイプなど。

これは太っているから/痩せているからではありません。それぞれのタイプにふくよかな方もスレンダーな方もいらっしゃいます。

フィットしたシルエットが得意なタイプなら、下の画像の左のような体にフィットしたシルエットの服を身につけることでスタイルがよく、きれいに見えます。右のような直線ラインだと体の大きさが強調されて見えることも。直線ラインが得意なタイプなら逆ということですね。

これを読んで心配になった方いらっしゃいますか?もし自分がフィットしたシルエットが似合うタイプだったとしても、そういったものは着る勇気がない…。大丈夫です!フィットしたシルエットといってもさまざまです。安心して着られるシルエットをアドバイスします。

体型カバーについて少し。みなさんが隠したいとおっしゃるところは、客観的に見ると全く隠す必要を感じないということはよくあります。むしろ隠そうとしてバランスが悪くなっていることも。体型カバーをしようとして隠しているのは、もしかしたらあなたのすてきなところかもしれません。

私は、体型カバーはしなくていいと思っています。似合う服は、あなたの持つ魅力を引き出し、体型カバーを意識しなくてもスタイルをよく見せてくれます。

素材

似合う服を選ぶうえで、素材はとても重要です。形よりも大事かもしれません。同じ形でも素材が違うと全く違う印象になります。似合う素材を選びさえすれば、形はそれほど気にしなくてもいいのではないかと思うくらいです。にもかかわらず素材は案外みなさん盲点のようです。

パーソナルデザインで似合う素材もわかります。

たとえばタイトスカート。レザー、デニム、スーツ素材のようなウール、レース、シルクジャージー、コットン…などなど。同じ形のタイトスカートでも似合う素材を選ぶことで、着る人がよりすてきにおしゃれに見えます。

たとえばブラウス。シフォンのようなとろみのある素材が得意なタイプと、張りのあるコットンなどのほうが得意なタイプがあります。形は似合っているはずなのになんだか違和感…というときは苦手な素材を選んでいる可能性があります。

色使い(パーソナルカラーの使い方)

パーソナルカラーの使いかた、色の選び方にもパーソナルデザインは関係します。パーソナルカラー冬を例に説明します。パーソナルカラー冬は色だけでいうとシャープではっきりしていて、コントラストが強いイメージ。

このような色使いがそのまま似合うパーソナルデザイン・タイプは、たとえばファッショナブル・タイプ。ファッショナブル・タイプはシャープな雰囲気を持っていますので、このようなコントラストの強い配色も似合います。

ですがパーソナルカラーが冬でもロマンス・タイプなら、コントラストを強くしすぎないほうがいい。ロマンス・タイプの方に似合う柄のひとつが、にじんだ水彩画のような柄。くっきりさせすぎない。

同じパーソナルカラーであっても、パーソナルデザイン・タイプが違えば、配色など色使いも変わってくるということですね。

メイク、ヘアスタイル

パーソナルデザインで似合うメイクもわかります。どのようなメイクを目指すといいのかわかるといってもいいでしょう。

たとえばナチュラル・タイプはさっぱりしたポイントメイクでじゅうぶんという方が多く、濃いメイクはやりすぎになることがあります。フェミニン・タイプやロマンス・タイプは華やかなメイクが映えますが、さっぱりしすぎのメイクではもの足りないことも。

どのようなメイクが自分に合うかわかっていれば、流行りなどさまざまな情報に惑わされなくなります。SNSで発信されているコスメやメイク。これがきれいになれるコスメ、旬のメイクといわれても、それが合う人もいれば合わない人もいます。合わないメイクを頑張ってする必要はないですし、むしろ逆効果です。

ヘアスタイルもわかります。ナチュラル・タイプはつくりすぎない自然な感じが似合います。ヘアスタイルならたとえば自然におろした感じの無造作ヘアは得意で、きっちりまとめたシニヨンはあまり得意ではないということ。そしてきちんとしたものが似合うグレース・タイプなら、シニヨンは似合うヘアスタイルのひとつです。

人からどう見られやすいか

パーソナルデザイン・タイプがわかると、自分がどのように見られやすいかがある程度わかります。これはパーソナルデザイン診断やイメージコンサルティングの目的、似合う服を知るということからするとおまけといってもいいところですが…。ただこれがわかるとラクになれる方も多いのではないでしょうか。

内面と外見は基本的には無関係。外見が強そうに見える人が内面も強いとは限りません。ですが人はどうしても外見で判断してしまうといいますか、感じてしまうのです。人はみかけによらないことを理解し、人を見た目で判断しないことが理性的な行動ですが、それができない人もいます。

そのためご自身の意図とは関係なく他人から期待されている、押し付けられている自分像に悩まされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。優しげで柔らかな外見ゆえに「何でも言うことを聞いてくれそう」といったことを期待されてしまうとか(誰にでも優しくしたいわけじゃないのに…)。派手な外見ゆえに「リーダーなど目立つ役割」を押し付けられてしまうとか(目立ちたくないのに目立とうとしていると思われてしまう…)。

優しげな服装、派手な服装をしているからそう見えるのではありません。もともと持っている外見にそのような雰囲気があるということ。本人の内面や意図とは関係なく。

自分がどのように見られやすいか、そしてそれは必ずしも内面とは関係ない。これがわかっているのといないのとでは、だいぶ違うのではないでしょうか。

ところで人からどう見えるかがわかれば、自分がどう振る舞うとより自然に見えるか、受け入れられやすいかといったこともわかります。私はそこにこだわりすぎなくてもいいと思っていますが、知っていれば自分に有利に使えるともいえます。

パーソナルデザインについて、その他

パーソナルデザイン以外の診断について

どのようなデザインやテイストの服が似合うかを知るための、パーソナルデザイン以外の診断についても少しふれておきます。(パーソナルカラー診断は除きます)

私はデザイン系の診断については、パーソナルデザイン診断のみ行っています。これは個人的にもコンサルタントとしても、他の診断手法を必要と感じたことはないということ。そしてもうひとつ。パーソナルデザイン診断と他のデザイン系の診断は、コンサルタントとしては本来は同時にできないという事情があるからです。

ただしこれはあくまでコンサルタント側の事情。診断を受けるみなさまに、パーソナルデザイン以外の診断を受けてはいけませんというつもりはありません。受ける理由もさまざまでしょう。たとえば自分のことをもっと知りたいとか。ですが似合う服を知ることが目的で、パーソナルデザインとその他の診断を受けた方、これから受ける方にはお伝えしたいことがあります。

パーソナルデザイン診断と、その他のデザイン系の診断は別物です。1人の人に対する似合うものが、それぞれの診断手法で矛盾する場合もあります。矛盾する診断結果をいっしょに使うのは指針が複数あるようなもの。混乱します。結果が矛盾しているなら別べつに使ってみてください。たとえば今シーズンはパーソナルデザイン診断の結果を使い、次シーズンは他診断の結果を使うとか。別べつに使って服選びに慣れてきたら、組み合わせて使うことを考えるといいのではないでしょうか。

若いときに似合っていた服が今は似合わないのはなぜ?

パーソナルデザイン・タイプは変わりません。年齢を重ねてもタイプは変わらないのです。こう聞くと疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。「若いときに似合っていた服が今は全く似合わないのはなぜ?」と。

これは2つ理由が考えられます。ひとつはタイプが変わらなくても選ぶ服は年齢によって変わるということ。そしてもうひとつ、「若いと許される」。理由としてはこちらのほうが大きいと思います。たとえ似合っていなくても若いとそれなりに見えるのです。

似合わないものを身につけたときどう見えるかを考えると、理解しやすいかもしれません。たとえば似合わないものを身につけると年齢以上に老けて見えることもあれば、逆に子どもっぽく見えることもあります。ですが若いうちは年齢より上に見えようが、子どもっぽく見えようが、それほど支障がないと思いませんか。

また若さの勢いというのでしょうか、若い人は地味でも派手でも何を着ていてもかわいく見えませんか。若い方にも似合うものを知ってほしいし、似合うものは役に立ってくれます。でも若い頃は何を着てもかわいいともいえます。

イメージコンサルティングは年齢を重ねたほうがより効果を発揮してくれます。私はイメージコンサルティングは年齢を重ねた方にこそおすすめしたいと思っています。

タイプがわかれば終わりではありません

この記事のタイトルはパーソナルデザインについて「全て」としていますが、ここには書けないこの先の話もあります。それはあなた自身の話、あなたの個性に合わせた具体的な似合うものの話です。

タイプがわかればそれで終わりではありません。診断結果の〇タイプの服をネットで検索して出てきた服があなたに似合うとは限りません。同じタイプだから同じ服が似合うとは限らないのです。

私もこのサイトやXなどで、〇タイプの方にはこのようなものが似合うといった情報を発信しています。ですがそれは〇タイプの人全員に合うわけではありません。パーソナルカラー、パーソナルデザインのサブも含めて同じであっても、同じものが似合うとは限りません。

これはどういうことかというと、タイプより個性のほうが上ということなのです。タイプはあくまで似合うものを知るためのヒント、手がかり。この手がかりを使ってあなた自身の個性を考えることが大事なのです。「タイプに似合う」ではなく「あなたに似合う」ものを見つける必要があるのです。

私は買物同行、つまり誰の服を探すのかがわかっていればすぐにたくさん見つけられます。ですが漠然と〇タイプの服を見つけてといわれると非常に選びにくい。似合うかどうか判断するのに見るべきところとして比重が大きいのは着る人自身だからです。タイプはあくまで大まかな方向性をつかむ手がかり。

〇タイプの服を見つけてといわれても選べない理由はもうひとつ。1つの服は1つのタイプにしか似合わないというわけではなく、組み合わせや着こなしによって1つの服がいくつかのタイプに似合うといったことがあるからです。

ちなみに各タイプの外見の特徴も、全てがそのタイプの人に当てはまるとは限りません。これもセルフ診断が難しい理由のひとつです。

サブタイプについて

サブタイプについて少し解説します。

メインのタイプとサブのタイプは矛盾することも多く、診断結果を聞いて困惑される方もいらっしゃるかもしれません。たとえばメインがナチュラル、サブがロマンスなら男っぽいもの、女っぽいものどちらを選べばいいの?と。でも大丈夫です。サブタイプの取り入れ方についての資料をお渡ししますし、個別にアドバイスも行っています。

基本的にはメインのナチュラル・タイプとして服やコーディネートを選んでもいいのです。シンプルなTシャツやざっくりニット+ジーンズ+スニーカーとか。シャツ+パンツスーツ+プレーンパンプス(シャツのボタンは全部とめず1~2コあける、ジャケットは長めがおすすめ)とか。

ここにサブのロマンスの要素を加えるとさらにすてきになります。ニットを少し甘い感じのデザインにする、スーツのインナーをシフォンのブラウスにするなど。

服やコーディネートにサブタイプの要素が加わると、絶妙に似合う印象になります。

ひとりで考えなくていいんです

ここまで読んで、なんだか難しそうと思われた方もいらっしゃるかもしれません。タイプがわかっても自分で似合う服を選ぶ自信がない…。でもひとりで考えなくていいんです。イメージコンサルティングは診断をして終わりではありません。わからないことがあればいつでもご相談いただけます。何回でも無料です。

似合う服を選ぶにはあなた自身の個性を考える必要があるとお伝えしました。これをいっしょに考えるのがコンサルタントです。見るべきところは(タイプではなく)あなた自身の外見。ですが自分の外見を見ている時間は短く、自分の外見はわかりにくい。それを補うのがコンサルタント。コンサルタントはあなたのもうひとつの目であり、アドバイザーです。

ファッションに詳しくないという方も大丈夫です。タイプがわかればファッション全般について勉強する必要はなくなります。またここに書いてあることをすべて理解する必要もありません。自分に似合うものについてだけでいいのです。そしてあなた自身に似合うものについてのアドバイスを行うのがイメージコンサルタントです。

似合う服をおすすめしたい理由

ここまでたくさん似合う服の話をしてきました。でも実は…私はみんな好きな服を着ればいいと思っています。好きな服を着ることが楽しいなら。それがたとえ似合っていなかったとしても。今、好きな服を着ることを楽しめているのであれば、イメージコンサルティングを受ける必要はないかもしれません。

ですが、
・好きな服を着ることを躊躇してしまう
・とりあえず無難な服を着ている
・納得のいかない服で出かけることが多い
のであれば似合う服を知り、そして着てほしいと思います。

ところでなぜ自信がなくなってしまうのでしょう。それはマスメディアなどによってつくられた画一的な美の基準の影響が大きいと思います。その基準はとてもせまく、そこから外れる人のほうがずっと多いでしょう。そしてその基準と自分を比べて自信を持てなくなってしまうのです。

たとえば体型。一般的に美しいとされている体型から外れているから隠したい…。でも本当に隠さないといけないのでしょうか。そのせまい基準に自分を当てはめないといけないのでしょうか。

スタイルがよく見えるシルエット(体型カバー)でふれた「みなさんが隠したいというところは、客観的に見ると全く隠す必要を感じない」。外見に関する悩み、コンプレックスをイメージコンサルティングでお聞きすることはよくあります。ですがみなさんそれぞれ異なる美しさをお持ちなのです。これは建前ではありません。隠したい、カバーしたいとお聞きするたび「そこがコンプレックスだったのですか、気づきませんでした。そこも含めてとてもすてきな個性なのに」これが本音です。

これを言葉で伝えてもすぐにそうは思えないでしょう。なので似合う服をおすすめしたいのです。似合う服は着る人の魅力を引き出します。似合う服を着ると、その人全体がとてもすてきに感じられるのです。全体がすてきなので、部分に目が行きにくくなります。

他人はそもそもあなたを部分では見ていません。部分、それも欠点だと思っているところにいちばん目を向けているのはあなた自身です。そして似合う服は、気づいていなかったあなたの魅力に目を向けてくれます。

似合う服は自分をいいと感じさせてくれます。服選びやコーディネートがうまくいき、おしゃれがラクに楽しくなります。服は毎日着ます。毎日の服選び、コーディネートがうまくいき、納得のいくものであれば、気分がよくなります。自分の気分を自分でよくすることができるということです。そして…自分の気分をよくすることは、あなたが思っている以上に大事なことなのです。

うまくいかなくて悩んだり、無難な服を着ることがダメなわけではありません。でもおしゃれは誰でも楽しめます。楽しんでいいんです。そしていつからでも始められます。

服選びに悩みがある方、おしゃれを楽しめていないと感じる方へ。無難な服にあきた、服選びで悩むのはもういや、もっとおしゃれを楽しみたい。そんなふうに思うときがきたら、ぜひあなたの似合う服を知って、着てみてください。

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木暮亜紀子
木暮亜紀子
PetitPas-プティパ イメージコンサルタント
すてきになる方法、おしゃれに見せる方法をわかりやすく伝えることを得意としています。
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