「体型カバー」について
(アメーバブログに掲載していた2つの記事をひとつにまとめ、加筆修正しました)
1 体型カバーをしたい方へ
基準を自分の体ではなく「世間一般でいいとされている体型」にしていませんか?もし世間一般…を基準としているなら、どうしてそうじゃないといけないと思っているのか少し考えてみませんか?
2 体型カバーの方法
同じような体型でも、きれいに見せる方法は一律ではありません。雑誌などの「○カバーには□で!」といったやり方を鵜呑みにせず、あなたに合っているかどうかを考える必要があります。
体型カバーをしたい方へ
太っているのですがイメージコンサルティングを受けられますか?
もちろん受けていただけます。体型カバーについても必要でしたらアドバイスしています。ですがその前に少し考えてみてほしいのです。
太っていると思っている方だけでなく、○(体のパーツ)の形が悪い、背が高い低いなど自分の体型のどこかしらに不満を持っている、ダメだと思っている方へ。世間一般でいいとされている体型やスタイルではないからという理由で自分にダメ出ししていませんか?
たとえばBMI○以下じゃないから私は太っている。モデルの○さんのような体型じゃないから私はスタイルが悪い。服を着たときの感じがファッション雑誌のようにならないから私の体型はダメ。細く華奢に見えなくてはならないなどなど。
痩せて自信を持てるようになりたいのは分かる。私もそうだった時期がある。
— mikiko🇳🇿NZのトレーナー (@mikikofit) September 26, 2021
でも自信が持てない原因の根幹にあるのは、容姿そのものや体重よりも自分の身体のポテンシャルの活かし方を知らないこと。
誰かの定めた基準に追われて誰か別の人になりたいと思ってる以上自信はつきません。
ご自身の容姿にダメ出ししてしまう方は「誰かの定めた基準」で「別の人になりたい」と思っていないか少し考えてみませんか。
といいつつやはり世間一般の基準には引っ張られやすい。だからこそ一般的にいいとされているスタイルに目を向けるのではなく、自分自身に目を向ける意識を持つ必要があると思います。まずはここが前提。そのうえでの体型カバーの話と思ってください。
体型カバーの方法
体型「カバー」という言葉には自分の体型がダメだから隠すというイメージが私にはあります。世間一般の基準から外れているから私の体型はダメだというような。なのでこの言葉はあまり使いたくないという気持ちが私にはあります。また私は体型カバーという視点での服選びやアドバイスはしません。似合うものを選ぶ。それが結果的に体型カバーにもつながります。
体型はひとりひとり違っていて、それぞれの美しさがあるんです(これは体型だけの話ではないですね)。また体型カバーといってしまうとそのやり方が一律に捉えられやすい。こういった体型ならこういう形の服といったような。
一律ではありません
以前「どんな人にその服があうのか、どんな人のやせて見える着こなしなのか」など対象が誰かということを伝えている雑誌や本などは、ほとんどありませんと書いたことがあります。ですが誰にでも通用する「体型の悩みをカバーする着こなし」といったものはないんです。確かに服選びで体型を無視することは出来ませんが、その前に考えるべきは、似合うものです。
体型カバーの方法として、雑誌などではストレートなラインの服をすすめていることがあります。でもそのようなラインがあまり得意ではない人がストレートなラインの服を着ると、体型は見えなくなるかもしれませんが全体としてその人を見たときアンバランスな感じがしたり、場合によっては体のボリュームを実際以上に感じさせてしまうなど、体型カバーにならないこともあり得ます。(例3 シルエット参照)
体型カバーが目的だから、体型さえ見えなければすてきに見えなくてもいいですか?でもそれは非常にもったいない。似合う服を着たらすてきに見え、かつウィークポイントが気にならなくなり体型カバーができる。そもそも人は他人のことを部分ではなく全体で見ています。その全体がすてきと感じるとウィークポイント=部分は目に入らなくなるんです。体型カバーをしたかったら体型隠しを考えるのでなくいかに自分をすてきに見せるか、そこを考えた方がずっと効果的です。
ではどんな服を選べば体型も含めたその人全体をより美しく見せるのでしょうか。それはパーソナルデザイン・タイプで分かります。パーソナルカラーももちろん影響しますが、ここではパーソナルデザインに関するもの(服の形やデザイン等)についての例をあげます。
例1 パンツ
形に自信がない、大きいといったお悩みでお尻の形を見せたくない…。そういった場合のパンツは、ヒップの形を拾わないシルエット(下図①)を選びがちだと思います。ですがヒップの形に沿うシルエット(下図②)もぜひ試着してみてください。①の布のゆとりで実際より太って見え、②ですっきりとスタイルがよく見えることがあります。
これは体型にもよりますし、パーソナルデザイン・タイプにもよります。①のヒップの形を拾わないシルエットできれいに見えるタイプの方もいらっしゃいます。

例2 肩
肩に角をつくったほうが(下図③)スタイルがよく見えるタイプの方がいらっしゃいます。ですが誰もが③のシルエットできれいに見えるわけではありません。③のシルエットでごつさや大きさを感じさせてしまうタイプの方もいらっしゃいます。そのタイプの方は丸みやエレガントな柔らかさを感じさせるシルエット(下図④)でスタイルがよく美しく見えます。
これは服の形そのもの(型紙)にもよりますが、素材がとても大事です。ご自身に似合う素材のものを選ぶと自然と似合うシルエットや雰囲気になることもあります。

ちなみに③のような肩に角をつくったほうがきれいに見えるタイプは直線タイプということなのですが…。直線タイプの方が必ずしも体のラインも直線的で肩も角ばっている(丸みがない)ということではないんです。
顔立ちと体型の雰囲気が完全には一致しないこともあります。直線タイプだけれど肩に丸みがある体型の方は、服で肩に角をつくってあげるとよりすてきにきれいにスタイルがよく見えるのです。
例3 シルエット

このイラストはスタイルがよりよく見えるシルエットは一律ではないということをお伝えするために、かなり極端に描いています。ロマンス・タイプの方は左のような体にフィットした、または体の曲線ラインを感じさせるシルエットがきれい。特にウエスト部分など隙間が不要と感じられることも。グレース・タイプの方は直線的なライン。体にぴたぴたよりも右のように隙間があった方がきれい。
ふくよかだから、スレンダーだからではないんです。同じようにふくよかだったとしてもロマンスさんは体のラインを感じさせるシルエットがすてきですし、グレースさんなら体のラインを拾いすぎないほうがすてき。スレンダーであっても同様です。ふくよかだから体のラインを拾わないシルエットで体型カバーをと考える方が多いかもしれません(これも「世間一般でいいとされている体型」を基準にしているからでは…?)。ですが体型で判断するのではなくて、パーソナルデザインで考えたほうが効果的です。
シルエットについてはコンパクトなほうがいいのか、大きめがいいのかといったこともありますし、メインとサブの組み合わせにも関係します。具体的にどういったものを選べばいいのかは、受診済の方は診断を受けたコンサルタントに聞くことをおすすめします。
似合うものを選ぶ
今回は具体的なパーソナルデザイン・タイプはあまりあげていません。お伝えしたかったのは、きれいに見えるやり方は一律ではないということ。そして似合うものを選ぶと結果的に体型カバーもできるということ。
いえ…カバーできるという言い方では足りないです。似合う服を着ると体型がどうかなどではなくその人自身が輝きます。これは買物同行で実感していただけます。買物同行でシルエットも含めて似合う服を試着されたお客さまはものすごく魅力的です。
イメージコンサルティング