パーソナルメイク

メイクで困っていませんか

Akiko Kogure

(「冬/キュート・アバンギャルドはなぜアイメイクに悩むのか」「同じじゃなくていい」の2記事をまとめ、加筆修正しました)

同じじゃなくていい

この記事はメイクで困っている、悩んでいる方に向けた記事です。また全てが全員に当てはまるわけではないので、たとえば○タイプだけれどこの記事では苦手とされているメイクでうまくいっている、違和感がないという方はその記述は気にしないでください。

メイクにしても服にしても、悩んでいる方は「みんなと同じ」にこだわっていることが原因です。いえ、こだわっているというのは言いすぎかもしれません。でもどこかで(世間など)誰かの定めた基準に合わせなくてはいけないと思っていないでしょうか。体型は細くなくてはならないとか、目は大きくなければならないとか。そうでなければきれいではない、そうでない私はダメだと。

そして悩んでいるということは、自分に合うやり方がわからないということ。これもまた、まずはみんなと同じやり方が自分に合うとは限らないということをしっかり認識することが大事です。

世間一般でいいとされている体型やスタイルではないからという理由で自分にダメ出ししていませんか?
(略)
誰にでも通用する「体型の悩みをカバーする着こなし」といったものはないんです。

「体型カバー」について

みんなと同じにならなくていいし、みんなと同じやり方が合うとは限らない。記事「『体型カバー』について」ではこれを服についてお伝えしましたが、今回はメイク、特にアイメイクについてお伝えします。

合うやり方とは?

メイクのやり方や使う色、そして仕上がり。SNSや雑誌などで多く発信されているようなやり方でやってもうまくいかない、そのような仕上がりにならないという方へ。全員に合うやり方なんてないんです。多くの人に合いますといったやり方も、合う人と合わない人がいる。

合うとはどういうことかということにも、いろいろな考えがあると思いますがメイク(そして服)についていえば、きれいに見せやすいやり方が合うやり方。それはその人が持っているものを活かすやり方です。自分の持っているものを活かすことが、ラクにきれいにすてきになる方法です。イメージコンサルティングでお伝えしているのが、これです。

アイメイク

一般的なアイメイク

一般的なアイメイク

・茶系のアイシャドウ
・グラデーションなどで目を大きく見せる

グラデーションのおもな目的は目を大きく見せることでしょう。目の周りに広めに影などを描いて「ここまで目ですよ」と錯覚させているんです。そして人の肌に影を描くのだから肌が濃くなった色、つまり茶系が自然に見えると考えられているのですね。

合わない人もいます

一般的とされているやり方が合わない人もいます。アイメイクに関しては、上記のやり方が合わない人もけっこういらっしゃいます。

ブルーベースの方は茶系があまり得意ではありません。特に冬タイプ。冬タイプの方が茶系のアイシャドウを使うのは、難しいと感じることが多いのではないでしょうか。たとえば腫れぼったく見えたり、顔色が悪くなったり、または何も塗っていないように見えたり。

ブルーベースの方がナチュラルメイクをするなら、グレー系のアイシャドウがおすすめです。

SNSなどでブルベ冬向きとうたっているアイシャドウも茶系が多い印象です。色みは赤みのブラウンをすすめていることが多く、確かに冬タイプが茶色を使うなら赤みなのですが…。グレー系ですと紹介されている場合もその色はグレイッシュな茶系、つまり「茶色」であることが多い。

でも赤みブラウンであっても茶色は茶色。グレイッシュであっても茶色は茶色。

ブルーベースの方でも茶系のアイシャドウでうまくいっているならいいんです。うまくいっていないなら、茶系のアイシャドウを使わなくてもいいのかもと一度考えてみてください。

グラデーション

アイメイクのグラデーションといってもいろいろなやり方があります。ここではまぶたに色を感じさせるかさせないかと考えてください。まぶたに色を感じさせるのがグラデーション。

グラデーションがあまり得意ではない方もいます。まぶたに色を感じさせる(広めにアイシャドウを入れる)とやり過ぎに見えるなど。まぶたに色を感じさせないほうがいい方はラインメイク(アイシャドウを太めのアイラインのように入れる)がおすすめです。

特にナチュラルメイクなら、パーソナルデザインでいうと直線タイプはラインメイク、曲線タイプはグラデーション。
直線タイプ→ナチュラル、グレース、キュート(ボーイッシュ、アバンギャルド)
曲線タイプ→フェミニン、ロマンス、キュート(ガーリッシュ)
ファッショナブル・タイプはラインメイク、グラデーションどちらも

ただしこれはあくまでナチュラルにきれいに見せやすい、やりやすいアイメイクの目安。サブタイプや年齢、色の選択やテクニックなどによっても変わってきます。

冬/キュート・アバンギャルドはなぜアイメイクに悩むのか

パーソナルカラー冬は茶系が得意ではなく、またコントラストの強い組み合わせが得意。コントラストが強いって、グラデーションとは逆ですよね。さらにパーソナルデザイン キュート・アバンギャルドの持ち味のひとつがシャープ。これもグラデーションとは真逆。なので冬のキュート・アバンギャルドタイプの方が一般的なアイメイク、茶系のグラデーションメイクをすると、ぼんやりした感じになってしまったり。

冬のキュート・アバンギャルドさんはアイメイクもコントラスト、シャープさを意識してみましょう。まぶた全体は明るく。でも色は感じさせず、自然な明るさに。目のきわに濃い色を入れ、まぶた全体の明るさとのコントラストをつくる。

冬のナチュラル、グレースさんもやはり一般的なアイメイク、茶系のグラデーションメイクは難しいと感じる方が多いようです。ただシャープなものが得意なアバンギャルドほどではないかもしれません。

そしてキュート・アバンギャルドと同じくシャープな雰囲気を持つファッショナブル・タイプ。ファッショナブル・タイプはちょっとやり過ぎな感じになったとしても違和感があまりなく、むしろおしゃれ見えることも。なのでグラデーションメイクもOK。

パーソナルデザインの考え方

目は大きくなくてはならない?

多くの方が、目は大きくなくてはならないと思っている、思わされているような気がします。ですが本当にそうでしょうか。美の基準はひとつではないのです。目の大きさにかかわらず、魅力的な人はたくさんいると思いませんか。人の魅力ってトータルです。持っているものを活かして魅力を引き出す、それが似合うメイク(と服)です。

きれいへの近道

持っているものを活かす。これがパーソナルデザインの考え方です。似合うものは全員同じではないし、同じやり方で全員がきれいになるわけではないということ。服についてはこれがだいぶ浸透しているように思いますが、メイクはまだまだなのかもしれません。メイクとなるとなぜかみな同じ方向を向いてしまう――目は大きくなくてはならない、アイメイクはグラデーション、など。

ですがメイクも同じ。先ほどお伝えしたアイメイクについていえば、ふんわりしたアイメイクが似合うのは曲線タイプ、シャープとかきりっとした感じが合う(ふんわりさせないほうがいい)のが直線タイプ。そして派手さなどが味方になるのがファッショナブル・タイプ。このように考えればあなたのやり方、あなたをきれいにするメイクが見えてきます。

同じメイクをしてもみんな同じ効果が得られるとは限りません。それよりも自分の持っているものを活かすこと。それがきれいへの近道です。

イメージコンサルティング

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木暮亜紀子
木暮亜紀子
PetitPas-プティパ イメージコンサルタント
きれいにおしゃれに見える服やメイクは、ひとりひとり異なります。あなたに合った服選びやコーディネート、メイクを具体的にアドバイスいたします。(ベストカラーコム認定コンサルタント)
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