太っているのですがイメージコンサルティングを受けられますか？
先日SNSで「私は太っている人にはスタイリングできない」という記事をちらっと見かけたので。
（同業の方かな？詳細はわからないのですが）
私の場合を書いてみます。
ふくよかな方も含めてさまざまな体型の方のスタイリングをしています。
これは「似合う」「着る人がすてきになる」という観点からスタイリングをしているから可能、ともいえます。
（「（すてきな）服」が主役とか、服を見せるためのスタイリングではないということ）
診断（パーソナルカラー、パーソナルデザインのタイプの分析）はもちろんできます。
（パーソナルカラーは体型によって変わることはありません。
パーソナルデザインは、体型の変化によって微妙に変わる可能性があります）
難しい…といいますか、私自身悔しい思いをするのは、買物同行です。
どうしてもっといろいろなデザインのものを、巾広くサイズ展開してくれないんだろう…と切実に思います。
現在のアパレル市場はサイズ展開がとても偏っていて――
体格だけでなく、身長その他、体型が標準に近ければ近いほど、やはり服はたくさん見つかります。
標準から体型などが離れると――
コストがかかります。
大きめのサイズがそろうのはやはり、百貨店（大きいサイズの婦人服などのエリア）。
そうするとどうしても価格帯が上がります。
でも価格は上がるのに、デザインの巾は狭い。
買物同行では（サイズには目をつぶって）デザインだけ見ていただいて、価格をおさえるために実際の購入は通販などで探すことをおすすめする場合もありますが、これには時間がかかります。
（そして通販だと試着ができない）
私の服選びやスタイリング、コンサルティングの目的は、その人自身がすてきになること。
その目的のために「似合う」服を使うんです。
入ればいい、体の線が見えなければいいといった服選びはしません、当然ですが。
ふくよかなことを気にされている方は、シルエットが大きい、体型を隠す服を選ぶことが多いかもしれません。
体のラインが出ない、すとんとした、またはふわっとした長めのトップにゆるめのパンツなど。
でもこれ、体型は隠れていません。
体のラインは出ていなくても、体のボリュームを実際以上に感じさせていることが多いんです。
大事なのは「隠そうとする」のではなく「似合う」ものを選ぶこと。
一口にふくよかといっても、いろいろなパーソナルデザイン・タイプの方がいらっしゃいます。
似合うものを着ることで、その人がもともと持っている魅力がより引き出されます。
スタイルがよく見えるようになります。
似合う服はスタイルがよく見えるのに、体型は隠してないということもあります。
似合うものを着ることで引き出された魅力に目がいき、ウィークポイントに目がいかない、といったことが起きているんです。
（ウィークポイントと書きましたが、もしかしたらそう思っているのは本人だけかもしれません。
またはウィークポイントへの注目度、ご自身がいちばん強くて周りはそこまで気にしていないということも）
そして似合うものの選び方は、パーソナルデザイン毎に異なります。
ただ体型に合わせて選ぶのではなく、まずはご自身に似合うものを選ぶことが大事ということ。
また魅力を引き出し、スタイルをよく見せるためには、単にシルエットが大きいものではなく「サイズが合っている」服を選ぶことも必要です。
これはどんな体型の方にも言えることですが。
