カジュアルについての考察
なぜか多くの方が服はカジュアルでなければならない、カジュアルを着なければならないと思っている。部屋着やふだん着ではなくおしゃれをしてもいい場面で。これはイメージコンサルタントとして活動をはじめてしばらくたった頃に感じたこと。今でも(今はさらに?)そう思っている方が多いかもしれません。でもカジュアルは誰にでも似合うわけではないんです。そしてこの記事でいちばんお伝えしたいのはカジュアル以外ですごくすてきになる人がたくさんいるということ。
カジュアルの定義
カジュアルとはふだん着の、気楽な、堅苦しくないといった意味で、フォーマルの反対語。スポーティもほぼ同じ意味。
ファッション用語としてはもともとはかなり広い範囲を指し示す言葉で、フォーマル以外はほぼカジュアルと捉えてもいい。ですがカジュアルといえば①Tシャツ、ジーンズ、スニーカーなどの(かなり限定された)服装をイメージされる方が多いでしょう。(スポーティも本来はドレッシーの反対語で、軽快で動きやすいインフォーマルなファッションを指していました。ですが今ではスポーツ用のような、たとえばポロシャツやパーカー、またスポーツブランドのアイテムを使った着こなしを思い浮かべる方が多いと思います)

そして②きれいめカジュアル。これは格式張らないリラックスしたファッション、オフィスカジュアルや抜け感など本来のファッション用語の意味するカジュアルといってもいいでしょう。きっちりしすぎず、でも仕事場でも通用するような服装。ファッション雑誌やSNSなどでも多く取り上げられているファッションです。
ただ①、②はどちらもカジュアル。力の抜けたおしゃれ。またきれいめカジュアルも基本的には頑張りすぎないさっぱりしたファッションということで、どこか男っぽさを感じさせる。エレガントで女らしいファッションではないということ。
なぜカジュアルでなければならないと思ってしまうのか
みんな着ているから
カジュアルファッションは今は多くの人が着ています。みんなが着ているから私も着ないと目立ってしまう、だからカジュアルでなければと思っている方もいらっしゃるように感じます。
無難
特にカジュアルの定義①のようなTシャツとジーンズなどのあっさりとしたファッションは、無難です。カジュアル以外のちゃんとおしゃれをしましたといったファッションの場合、似合っていないと違和感が悪目立ちやすい。それに対して、カジュアルファッションは似合っていなかったとしても目立たない。
情報や服の多くが
実はみなさんが目にするファッション情報の多くがカジュアル。また売っている服に占めるカジュアルの割合も大きい。もしかしたら多くの方にとって、服やファッション、おしゃれ=カジュアルということが当たり前になってしまっているのかもしれません。それ以外の選択肢が目に入りにくいのです。
「カジュアルが多い」について。
まずは世界的なファッションの流れ。エフォートレス(頑張りすぎない)といった言葉で表されるファッションのブームは大きくなったり小さくなったりはあるが、長く続いてきたし、これからも続くと思われる。
また売る側としては売りやすい条件がそろっているのがカジュアル。
カジュアルには気楽なという意味がある。多くの人にとって気楽に取り入れられそうと思わせるものがカジュアルファッション。
カジュアルはフォーマルの反対語、つまりきちんとしたもの「以外」。きちんとしたもの以外ということは、さまざまなバリエーションが考えられる(たとえば重ね着、着崩すなど)。目新しいものを見せて、人目を引くことができる。SNSや雑誌などの情報や、服を売る側としては同じようなものを並べていては買ってはもらえない。だから目新しさを見せやすいカジュアルが多く取り上げられている。
またタイトなシルエットの服にはさまざまな点でコストがかかる(パターン作成や縫製の技術が必要、サイズ展開が増える、そのための在庫リスクなど)。カジュアルはその逆。堅苦しくない、気楽な服。服のシルエットはゆるくなり、コストを減らすことができる。

○○に見せたい
同じ服を着ても
服のイメージが、そのままそれを着たときのイメージになるわけではありません。格好いい服を着たら全員が格好よく、女らしい服を着たら全員が女らしく見えるわけではないんです。
カジュアルファッションは肩の力が抜けた、リラックスしたおしゃれ。頑張らず、でもおしゃれに見える。そして「頑張っていないけれどおしゃれな感じに見せたい」これが多くの方がカジュアルを選ぶ目的なのではないでしょうか。おしゃれ頑張っていますと思われたら恥ずかしいと思う方も多いのでは?またSNSで抜け感がないと流行遅れ、おしゃれに見えないといった発信を目にして、ますますカジュアルでなければと思ってしまったり。
でも同じ服を着ても、みんなが同じように見えるわけではないんです。きれいめカジュアルでまさに力が抜けたおしゃれに見える人もいれば、だらっとした感じなどが強調されて、おしゃれというより部屋着のように見えてしまう人もいます。
これが流行とされるファッションも、それを着たら、みんながみんな洗練されて見えるわけではないんです。それが野暮ったくなってしまう人だっているんです。
今の流行(カジュアル、抜け感など)からすると、服だけ見たらきっちりしすぎと思われそうな服装が、とても洗練されたおしゃれに見える人もいるのです。服だけ見たらエレガントで華やかすぎるような服を、やり過ぎにならずきれいに着こなす人もいるのです。そしてこういった方々はカジュアルだとたぶん、部屋着のように見えてしまう…。
カジュアルが似合うのは
似合うとは、着る人の外見と服が調和しているということ。カジュアルファッションのテイストはさっぱりした感じ。またどこか男っぽさを感じさせる。
ということはこれが似合う人の外見の雰囲気には「さっぱりした」「男っぽい」という要素がある。骨格がしっかりしていて肩幅もあって、顔立ちも含めて格好いい感じ、ラフな雰囲気。女っぽいしぐさよりアクションがさまになりそう。
おしゃれに見せたいなら
カジュアルが得意ではない方が、カジュアルをおしゃれに見せる方法を模索し、工夫してカジュアルをおしゃれに見せる。そういうやり方もあるでしょう。でも似合う服を着ればもっとラクにきれいにおしゃれに見えます。そして似合っていたら(流行のファッションでなくても)流行遅れには見えません。似合う服のデザインは、パーソナルデザインでわかります。(ちなみにカジュアルが得意なのは、パーソナルデザインでいうとナチュラル・タイプ)
そしてカジュアルが得意ではない方がカジュアル――つまり肩の力が抜けたおしゃれをしたいなら、まずは似合うものから考えることをおすすめします。たとえばきちんとしたものが似合う方は、ちょっと崩しただけでもだらっとした感じに見えてしまうことがあります。なのでどのくらい、どのように着崩すのかを考える。要は加減。カジュアル感(気楽さ、リラックス感)の表しかたは人(タイプ)によって違うのです。
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